今回は、前回の助詞の話の続きです。
次の例は、科学の実験です。
AとBは、何が違うのでしょうか。
A…硫酸(H2SO4)を 水に 入れる
B…硫酸(H2SO4)に 水を 入れる
助詞が同じなら、ことばの順番を変えても意味は同じです。
A…水に 硫酸(H2SO4)を 入れる
B…水を 硫酸(H2SO4)に 入れる
それでは、AとBを絵で見てみましょう。
「~を」は、「入れるもの」を表しています。
「~に」は、ものが「入っていくところ」を表しています。
AとBでは、それが反対です。
理科の知識がある人は「あぶない!」と気がついたと思います。
Bは爆発する危険がありますね。
このように、助詞を間違えたらけがをする場合もあるのです。
実験や料理をする人は、この「入れる」という動詞と一緒に使う「を」と「に」をしっかり理解してくださいね。