今年の冬は暖かいですが、今日は12月らしい冷たい冬の風が吹いて、寒くなってきました。2015年も、もうすぐ終わりですね。
12月19日の今日、携帯を見たら、学生からこんなメールが来ていました。
「明けましておめでとうございます。」
ちょっと待って! このあいさつはまだですよ!
気持ちはうれしいですが、これは、よくあるまちがいです。
普通の日本人ならびっくりしてしまいます。なぜでしょうか。
「明けまして」は、「年が明ける」ということばから来ています。
これは、「古い年が終わって、新しい年になる」という意味です。
そして、「明けまして」の「て形」の意味が重要です。
例えば、「友達に会えて、うれしかったです。」
と言えば、「友達に会えました。だから、うれしかったです。」ということです。
同じように、「明けましておめでとうございます。」は、
「もう、新しい年になりましたね。あなたもわたしも新しい年を迎えることができました。だから、おめでとうございます。」ということです。
ですから、12月の今、この言葉はまだ使えません。2016年1月1日0時0分0秒を過ぎてから、使ってください。
では、12月の間は何と言えばいいのでしょうか。
「この人とは、今年はもう会わない。次に会うときは来年だ。」という場合のあいさつの言葉があります。
「よいお年を!」です。
「どうぞ、よいお年をお迎えください。」という意味です。
反対にこちらは、2015年12月31日の夜12時の前までしか使えませんから、気を付けてください。つまり、新しい年に変わった瞬間に、あいさつの言葉が変わるということです。
わたしは、今年のうちにあと1回ぐらい、この教室で皆さんに会いたいと思っていますから、このあいさつをするのは次にしますね!